胎児心エコー


初寿紀のときは、受けれなかった胎児心エコー。主治医の先生の「胎児心エコーを受けておいた方がいいよ」と言う言葉はずっと残っていました。
もし、あの時、胎児心エコーを受けていたなら、初寿紀はもっと生きていてくれたかもしれない・・・と、ずっと胸に残っていました。
初寿紀のときは、胎児心エコーを受けたいと言ったのが遅かったため、結局受けることが出来ませんでした。
左心低形成症候群は、兄弟遺伝する可能性が高いから・・・初寿紀が亡くなった時、初寿紀の主治医の先生が言ってました。
その後、いろいろ調べていくうちに、「次のこの時は、必ず胎児心エコーを受けよう」と心に決めていました。

しかし、実際受けるとなるとかなりの緊張と恐怖・・・結局、はづチチについてきてもらう事にしました。

当日、朝8:30からの検査・・・早すぎ・・・
とりあえず、7時過ぎに家を出ました。そして、超音波室へ。
心エコーを見てくださった先生は、初寿紀が生まれた時、ずっと付いていてくださった先生です。

はづチチと一緒にエコー室に入り、エコーも一緒に見てました。
先生は「う〜ん・・・う〜ん・・・ここが・・・こうで・・・う〜ん・・・」と言ってました。
私はドキドキしながら、先生の独り言に耳を傾けていました。
一緒にいたはづチチは、初めて見るエコーの機械にただただ驚いていたようです。

そして、エコーが終わり、先生が「うん、大丈夫。異常はないね!」と言われた瞬間、私はうれしくて涙が出そうになりました。
その後、改めて検査の結果の話がありました。
「特におかしなところはないですね。見た限りでは、正常な心臓をしていました。
しかし、これから大きくなるに連れて左心低形成が出てくる可能性もあるので、出産前にもう一度見てもらってください。」
ほっとしたその足で、入院していた病棟に結果報告しに行きました。

看護婦さんも、主治医の先生も本当に喜んで下さいました。
これで、元気な赤ちゃんが生める!と、大喜びの私達でした。

因みにはづチチは、この後はじめてみたエコーの機械に感激したことを、熱く語ってくれたのでした・・・




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